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大学生の引越し完全ガイド

大学生の引越しは「初めての一人暮らし」「進学・就職での長距離移動」「卒業時の実家戻り」など、人生の節目で発生します。本ガイドでは、進学・就職・卒業のシーン別の段取り、費用相場と初期費用の内訳、前日・当日の作業、そして大学生ならではの手続き(住民票・国民健康保険・国民年金の学生納付特例・扶養の壁)まで、まとめて確認できるように整理しました。費用比較だけの記事では抜けがちな公的手続きを、期限と窓口つきで解説します。

大学生の引越しで押さえる5原則
  • 3月下旬〜4月上旬の繁忙期は通常期の1.5〜2倍。可能なら3月中旬までに済ませる
  • 荷物量で単身パック(3〜5万円)か通常便(5〜10万円)を判断する
  • 住民票は原則移す(選挙・免許更新通知・国保・年金・行政サービスに連動)
  • 国民年金は20歳から。在学中は学生納付特例の申請で納付を猶予できる
  • アルバイト収入は130万円・150万円・160万円で扱いが変わる(後述の壁を確認)

シーン別の段取り

大学生の引越しは、進学・就職・卒業のどのタイミングかで動き方が変わります。まずは自分のシーンに合わせて全体の流れをつかみましょう。

進学(高校→大学)の引越し

  1. 合格発表後(早ければ12月、最遅で3月上旬)
    合格した大学の通学圏内で物件を選定。家賃・通学時間・周辺環境を確認します。大学生協の物件斡旋も活用できます。
  2. 賃貸契約・初期費用の支払い(2〜3月)
    家賃4〜6ヶ月分(敷金・礼金・前家賃・仲介手数料・保証会社費用など)が目安。学生向けの「礼金なし」「フリーレント1ヶ月」などの物件も探します。
  3. 引越し業者の見積もり(2〜3月)
    3〜5社で相見積もり。学生証提示で割引する業者もあります。引越し業者一覧で大手・中堅を比較できます。
  4. 引越し日の確定・荷造り(3月)
    段ボール10〜20箱程度。家具家電は新居に入居してから通販で揃えると、引越しの荷物が減って費用も下がります。
  5. 転居・住民票変更・国保/年金の手続き(4月)
    転入届は引越し後14日以内。ライフラインの開通、マイナンバーカードの住所変更、運転免許の住所変更(あれば)も進めます。

就職(大学→社会人)の引越し

  1. 内定・配属確定後すぐ物件を選定(10〜2月)
    初任給と通勤距離・家賃のバランスを検討。家賃補助・社宅・社員寮の有無を会社に確認します。
  2. 賃貸契約・初期費用(2〜3月)
    入社1ヶ月前を目安に契約。保証会社の審査は内定通知書で通る場合があります。
  3. 引越し業者の見積もり(2〜3月)
    在学中より荷物が増えていることが多いので、訪問見積もりで正確な料金を出してもらいます。
  4. 退去手続き
    旧アパートの解約通知(多くは1ヶ月前)。退去立会いで原状回復・敷金精算を行います。詳しくは賃貸退去と敷金精算のガイドを参照してください。
  5. 転居・住民票・社会保険の切替
    4月入社なら国民年金→厚生年金、国民健康保険(または親の被扶養)→勤務先の社会保険に切り替わります。会社の総務が手続きし、住所変更は本人が行います。

卒業して実家に戻る場合

  1. 1月中の早期予約
    卒業引越しは2〜3月の繁忙期。1月中に業者を予約して早割を活用します。
  2. 不用品の処分
    家具家電を実家に持ち帰らない場合は、自治体の粗大ごみ回収(事前予約)やフリマアプリ、不用品回収業者を使い分けます。
  3. 転出届 → 転入届
    退去前に旧住所の市区町村で転出届、実家到着後14日以内に実家の市区町村で転入届を出します。
  4. 運転免許・マイナンバー・銀行・カードの住所変更
    実家住所に戻す手続きを忘れずに行います。

時系列でみる準備スケジュール

進学の引越しは、合格発表から入学までの短い期間に物件探し・契約・荷造り・手続きが集中します。次の図で、動き出しから完了までの大きな流れをつかんでください。

12〜1月 合格・物件選定 2月 賃貸契約・見積もり 3月上〜中旬 荷造り・引越し 4月 手続き・入学 ※3月下旬〜4月上旬は料金が最も高い。可能なら3月中旬までに完了 就職の引越しも同じ流れ。退去手続きが加わる分、1〜2週間早く動くと安心
進学は合格発表から入学まで期間が短く、物件探し・契約・荷造り・手続きが1〜3月に集中します。繁忙期の3月下旬を避けると費用も予約の取りやすさも改善します。

各時期でやることを一覧にすると次のとおりです。前日・当日は、冷蔵庫や洗濯機の水抜きなど、忘れると当日に運べない作業があるので早めに確認しておきます。

時期 やること
1ヶ月前まで物件契約・引越し業者の相見積もり(3〜5社)・旧居の解約予告(賃貸なら多くは1ヶ月前)・不用品の処分方針を決める
2週間前まで転出届(旧住所の役所、または引越し14日前から)・ライフラインの停止/開始連絡・郵便物の転送届(e転居)・段ボールの調達開始
1週間前まで使わない物から荷造り・冷蔵庫は前日までに中身を空にする・不用品の回収/売却を済ませる
前日冷蔵庫・洗濯機の水抜き(製氷機・給水ホースの水も抜く)・当日使う物だけ残して最終荷造り・貴重品と手回り品をまとめる
当日(旧居)電気・ガス・水道の使用停止の立会い(必要な場合)・搬出後の掃除・鍵の返却
当日(新居)電気のブレーカーを上げる・水道の開栓・ガスの開栓立会い・荷物の搬入と配置確認
引越し後14日以内転入届・マイナンバーカードの住所変更・国民健康保険/年金の手続き・運転免許の住所変更

前日・当日にやること(水抜き・立会い・搬入)

荷物が少ない学生でも、前日と当日には忘れると困る作業があります。とくに冷蔵庫と洗濯機は、水を抜いておかないと当日運べないことがあります。

前日は、冷蔵庫を空にしてコンセントを抜き、霜取りと水受けの水を捨てておきます。洗濯機は蛇口を閉めてから数十秒運転し、給水・排水ホースに残った水を抜きます。当日すぐ使う着替え・洗面用具・充電器・貴重品は、業者に預けず自分の手荷物にまとめておくと安心です。

当日の旧居では、搬出に立ち会って荷物の傷や数を確認し、搬出後に電気のブレーカーを落とします。ガスは閉栓に立会いが必要な場合があるので、事前に連絡しておきます。部屋を簡単に掃除して、鍵を管理会社や大家に返却します。新居に着いたら、まず電気のブレーカーを上げ、水道の元栓(止水栓)を開けて使えるようにします。ガスの開栓は原則として本人の立会いが必要なため、引越し日に合わせて予約しておきます。大型家具家電は置き場所を先に決めておくと搬入がスムーズです。冷蔵庫は運搬直後に電源を入れず、数時間置いてから通電すると故障を防げます。

やること全体の詳しいチェックは引越し手続きチェックリスト、一人暮らし全般の段取りは単身引越しの段取りにまとめています。

費用相場(学生・単身向け)

大学生の引越しは荷物が少ないケースが多く、荷物量に合わせて運び方を選ぶと費用を抑えられます。運び方別のおおまかな相場は次のとおりです。

引越しタイプ 通常期 繁忙期(3-4月) 向いている方
単身パック(コンテナ) 3〜5万円 5〜8万円 段ボール10〜20箱、小型家電のみ
赤帽(軽トラ便) 2〜4万円 4〜7万円 近距離・荷物少なめ・手伝いの人手あり
通常便(小トラック) 5〜8万円 8〜15万円 冷蔵庫・洗濯機・ベッド等の大型あり
長距離便(500km以上) 8〜13万円 13〜25万円 地方→都市部の進学・Uターン就職
自力(レンタカー+手伝い) 1〜3万円 同左 近距離・荷物少なめ・運転できる人手あり

距離4段階・時間帯・間取り別の詳しい相場は引越し費用の相場と節約のコツ、世帯規模・距離・時期からの試算は引越し費用シミュレーターで確認できます。3月下旬は予約が取りにくく料金も高いため、3月10〜15日ごろまでに終えるか、入学後の4月下旬以降にずらすと負担が軽くなります。

賃貸の初期費用の内訳

初めての一人暮らしでは、引越し料金よりも賃貸の初期費用の方が大きな負担になります。家賃のおよそ4.5〜6ヶ月分が目安です。家賃5万円の物件を例にした内訳は次のとおりです。

項目 目安(家賃5万円の例) ポイント
敷金家賃0〜2ヶ月(0〜10万円)退去時の原状回復に充当し、残りは返還される
礼金家賃0〜2ヶ月(0〜10万円)返還されない。礼金ゼロの物件も探せる
前家賃・日割家賃1ヶ月+入居日までの日割(約5〜10万円)入居月と翌月分をまとめて支払うことが多い
仲介手数料家賃0.5〜1ヶ月+消費税(約2.7〜5.5万円)不動産会社への手数料。無料・半額の物件もある
保証会社利用料家賃0.5〜1ヶ月(約2.5〜5万円)連帯保証人の代わり。学生は加入必須のことが多い
火災保険料1.5〜2万円(2年分)加入がほぼ必須。指定がなければ自分で安い保険も選べる
鍵交換費用1〜2.5万円防犯上、前入居者から交換するのが一般的
合計の目安約22.5〜30万円(家賃5万円の例)引越し料金・家具家電費とは別に用意しておく

敷金・礼金・仲介手数料は物件によって差が大きく、条件次第で数万円単位で変わります。総額を抑えたいときは、礼金なし・仲介手数料半額・フリーレントの物件を優先して探すと効果的です。

初期費用・引越し費用を抑えるポイント

費用は「時期」「物件」「業者の選び方」で大きく変わります。学生が実践しやすい順に整理します。

  • 繁忙期の3月下旬を避ける。3月中旬までか4月下旬以降にずらすと、引越し料金が2倍近く変わることがある
  • 相見積もりを3〜5社取る。同じ荷物・同じ日程でも業者によって差が出やすく、他社の見積もりを提示すると値引きに応じてもらえることがある
  • フリーレント物件を選ぶ。入居後の家賃が1〜2ヶ月分無料になる物件がある
  • 大学生協・学生向け仲介を活用する。仲介手数料が抑えられる物件斡旋がある
  • 家具家電は中古・サブスクも検討する。フリマアプリや家電サブスクで初期費用を圧縮できる
  • 段ボールは業者の無料支給を最大限使う。標準プランで30〜50箱まで無料が一般的
  • 荷物を減らす。運ぶ物が少ないほど単身パックや軽トラ便で済み、料金が下がる

値引き交渉の具体的な進め方や時期別・距離別の節約は引越しを安くするコツ、見積もりの取り方は引越し見積もりの取り方にまとめています。

家具・家電をそろえるタイミングと費用

初めての一人暮らしでは、家具家電の購入費もまとまった出費になります。全部そろえると10〜25万円が目安です。引越し前にまとめ買いすると運ぶ荷物が増えて引越し料金が上がるため、大型のものは新居に届く日を指定して通販で買うと効率的です。

品目 相場(単身用) 買うタイミングの目安
冷蔵庫(小型)2〜5万円入居日に合わせて配送指定。設置場所の幅・高さを先に採寸
洗濯機(縦型)3〜5万円入居日に配送・設置。防水パンのサイズを確認
ベッド・寝具1〜3万円初日から必要。折りたたみや圧縮で運びやすいものも
電子レンジ0.7〜1.5万円入居後すぐ。自炊しないなら小型で十分
照明器具0.3〜1万円備え付けがない部屋は初日までに用意
カーテン0.5〜1.5万円入居前に窓のサイズを採寸。初日から必要
机・椅子・収納1〜3万円入居後に部屋の広さを見てから買うと失敗が少ない
調理器具・食器0.5〜1.5万円自炊の頻度に合わせて少しずつそろえる

郵便物の転送(e転居)の手続き

引越し前後は、旧住所宛の郵便物が届かなくなります。日本郵便の転居届を出しておくと、届出日から1年間、旧住所宛の郵便物が新住所へ無料で転送されます。手続きは郵便局の窓口のほか、インターネットの「e転居」からも申し込めます。学校・奨学金・カード会社などからの重要な郵便を受け取り損ねないよう、引越しの1〜2週間前までに済ませておくと安心です。転送はあくまで一時的な措置なので、各サービスの登録住所は別途変更しておきましょう。詳しい手順は郵便の転送届の出し方を参照してください。

不用品の処分は3つの手段を使い分ける

引越しで出る不用品は、量・種類・時間の余裕で手段を選びます。それぞれの目安を整理します。

手段 費用の目安 向いているケース・注意点
自治体の粗大ごみ回収1点 数百〜数千円安いが事前予約と日時指定が必要。回収日まで日数がかかるので早めに申し込む
フリマアプリ・リサイクルショップ売れれば収入(送料負担あり)状態が良い家具家電向き。梱包・発送の手間と売れ残りのリスクがある
不用品回収業者まとめて数千〜数万円量が多く時間がないとき向き。割高。「一般廃棄物収集運搬」の許可がある業者か確認する

まだ使える家具家電は次の入居者向けに売る・譲る、家電リサイクル法対象品(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン)は決められた方法で処分します。処分費を含めた節約は引越しを安くするコツも参考にしてください。

大学生ならではの手続き|住民票・国保・年金・扶養

大学生の引越しで見落とされがちなのが、費用や段取りではなく公的な手続きです。とくに住民票の扱い、20歳からの国民年金、そしてアルバイト収入と扶養の関係は、費用比較中心の情報では触れられないことが多い一方で、放置すると過料や保険料負担につながります。ここを期限と窓口つきで整理します。

住民票は親元から移すべきか

法律上は、生活の本拠が変わったら住民票も移すのが原則です(住民基本台帳法)。転入後14日以内に届け出るのが決まりで、正当な理由なく遅れると過料(5万円以下)の対象になります(住民基本台帳法第52条。過料は行政上の措置で、刑事罰の罰金とは異なります)。住民票を移すと、選挙の投票案内や運転免許の更新通知が新住所に届き、住民票・印鑑登録が新住所で使え、自治体の医療費助成などのサービスを受けられます。

一方で、卒業後に実家へ戻る予定があり、生活の本拠が実家にあると判断できる場合は、移さずに通学する学生もいます。奨学金や親の勤務先の家族手当の要件に関わることもあるため、迷うときは通学先の市区町村窓口や保護者と相談して決めましょう。

引越しに伴う手続きの一覧(期限・窓口・注意点)

手続き 期限 窓口・注意点
転出届引越し14日前〜当日旧住所の役所。マイナンバーカードがあればマイナポータルからオンライン提出(特例転出)も可。転出届の出し方
転入届引越し後14日以内新住所の役所。期限超過は過料5万円以下。転入届の出し方
マイナンバーカード転入届と同時(転入から90日以内)継続利用の手続き。90日を過ぎると失効するので転入届とあわせて行う。マイナンバーの住所変更
国民健康保険転入後14日以内親の健康保険の被扶養者なら手続き不要。自分で加入している場合のみ新住所地で再加入
国民年金(20歳以上)20歳到達時/転入後すみやか新住所地の役所・年金事務所。在学中は学生納付特例で猶予申請できる(下記)
運転免許証すみやかに新住所地の警察署・運転免許センター。運転免許の住所変更
確定申告(必要な場合)翌年2/16〜3/15アルバイトで源泉徴収され、納めすぎた税がある場合は還付を受けられる

国民年金は「学生納付特例」で猶予できる

20歳になると、学生でも国民年金の保険料(2026年度は月額17,920円)を納める義務が生じます。ただし在学中は「学生納付特例制度」を申請すると、保険料の納付が猶予されます。仕送りやアルバイトで生活する学生の負担を軽くする仕組みです。

  • 対象: 大学・大学院・短大・高専・専修学校・各種学校などに在学する20歳以上の学生(夜間・通信課程も含む)
  • 所得の条件: 申請する本人の前年所得が「128万円+扶養親族等の数×38万円+社会保険料控除等」以下(扶養親族がいない場合、給与収入なら約194万円以下が目安)。家族の所得は問われません
  • 申請先: 住民登録をしている市区町村の国民年金窓口・年金事務所・在学中の学校(許認可校)・郵送・電子申請
  • 年度の考え方: 4月から翌年3月までが1年度。年度ごとに申請が必要です
  • 将来への影響: 猶予期間は年金の受給資格期間(10年)には算入されますが、そのままでは将来受け取る年金額には反映されません。10年以内であれば追納でき、追納すると満額に近づきます(承認から3年度目以降は加算額がつきます)

保険料額や所得基準は年度ごとに改定されます。最新の金額と手続きは日本年金機構の公式サイトやお住まいの市区町村窓口でご確認ください。

アルバイト収入の「3つの壁」を混同しない

「いくらまで稼いでいいのか」は、税と社会保険で基準が別々です。2025年(令和7年)の税制改正で税の基準が引き上げられ、以前の「103万円の壁」は大きく緩みました。大学生に関わる目安は次の3つです。

年収 → 130万円 親の健康保険の 扶養を外れる 150万円 親の税の控除が 満額の上限 160万円 本人に所得税が かかり始める 学生は原則、勤務先の社会保険の加入対象外(106万円の基準は通常あてはまらない)
税と社会保険で壁が違います。まず130万円で親の健康保険の扶養を外れ、税の扶養は150万円まで満額、本人の所得税は160万円まで0円です。数字が近いので混同しないよう注意します。
  • 130万円(社会保険): 年収が130万円以上になると、親の健康保険の被扶養者から外れ、自分で国民健康保険などに加入して保険料を負担します。これは税制改正の対象外で、以前から変わりません
  • 150万円(親の税): 2025年の改正で、19〜22歳(19歳以上23歳未満)の子は年収150万円までなら親の税の控除(特定扶養控除・特定親族特別控除)が満額(63万円)維持されます。以前は103万円でした。150万円を超えると親の控除が段階的に減り、188万円を超えるとゼロになります
  • 160万円(本人の所得税): 給与所得控除と基礎控除の引き上げにより、本人の年収が160万円までは所得税がかかりません(住民税は給与収入おおむね110万円前後から、自治体により発生します)

実務的には、親の健康保険の扶養から外れる130万円が最初の分かれ目になります。扶養を意識するなら130万円未満、親の税の控除を優先するなら150万円以内が目安です。判断に迷うときは、親の勤務先や加入している健康保険組合の窓口で確認してください。

就職したら年金・健康保険が切り替わる

卒業して就職すると、公的手続きも学生から社会人へ切り替わります。4月入社の場合、国民年金は勤務先の厚生年金に、健康保険(国民健康保険または親の被扶養者)は勤務先の社会保険に変わります。これらは会社の総務が手続きするため、本人がすることは基本的にありません。学生納付特例で猶予していた国民年金保険料は、就職後に余裕ができたら10年以内に追納すると、将来の年金額を満額に近づけられます。住所変更(住民票・運転免許・マイナンバーカード等)は引き続き本人が行います。

インターネット回線は早めに手配する

光回線は申し込みから開通工事まで2〜4週間かかることが多く、引越しシーズンはさらに混み合います。入居が決まったらすぐに申し込むのが基本です。未成年(18歳未満)が契約する場合は親権者の同意が必要になります。工事を待てない・短期間しか住まない場合は、工事不要のホームルーターやキャリアの学割プランも選択肢です。乗り換え・移転の判断はインターネットの引越し・乗り換え、新居での開通は引越しのインターネット手続きにまとめています。

大学生の引越しで使える業者の例

よくある質問

大学生の引越し費用はいくらが目安?

通常期(5〜2月)の単身引越しで5〜10万円が目安です。同一県内で5〜7万円、隣接県で7〜9万円、長距離(500km以上)で9〜13万円程度。3月下旬〜4月上旬の進学繁忙期は1.5〜2倍に上がるため、可能なら3月中旬までか、入学後の4月下旬以降にずらすと費用を抑えられます。荷物が少なければ単身パック(3〜5万円)や赤帽(2〜4万円)も選択肢になります。距離・時期・荷物量ごとの詳しい相場は引越し費用の相場ガイドを参照してください。

単身パックと通常便、どちらがお得?

荷物量で判断します。単身パックは規格化されたコンテナ(高さ約170cm × 幅104cm × 奥行104cm程度)に荷物を詰める形式で、3〜5万円の固定料金が一般的。コンテナに収まる荷物量(段ボール10〜20箱+小型家電)なら最も割安です。冷蔵庫・洗濯機・ベッドなど大型家具家電が多い場合は通常便(5〜10万円)の方が無理なく運べます。

住民票は親元から移すべき?

原則は移します(住民基本台帳法)。転入後14日以内に届け出るのが決まりで、正当な理由なく遅れると過料(5万円以下)の対象になります。移すと、選挙の投票案内・運転免許の更新通知が新住所に届き、住民票や印鑑登録が新住所で使え、自治体の医療費助成などの行政サービスを受けられます。卒業後に実家へ戻る予定で生活の本拠が実家にあると判断できる場合は、移さずに通学する学生もいます。判断に迷うときは通学先の市区町村窓口で相談してください。

国民年金・国民健康保険はどうなる?

国民年金は20歳になると本人に納付義務が生じますが、在学中は「学生納付特例制度」を申請すると保険料の納付が猶予されます(本人の前年所得が128万円+扶養親族等の数×38万円以下などが条件。給与収入なら約194万円以下が目安)。猶予期間は年金の受給資格期間には算入されますが、そのままでは将来の年金額に反映されないため、10年以内の追納を検討します。国民健康保険は、親の健康保険の被扶養者であれば手続き不要、自分で加入している場合のみ新住所地の役所で再加入します。

アルバイト収入はいくらまで稼いでいい?

税と社会保険で基準が違い、3つの目安があります。(1)年収130万円を超えると親の健康保険の被扶養者から外れ、自分で国民健康保険などに入る必要が出ます(社会保険の基準・改正の対象外)。(2)2025年の税制改正で、19〜22歳の子は年収150万円までなら親の税の控除(特定扶養控除・特定親族特別控除)が満額維持されます(従来は103万円)。150万円を超えると親の控除が段階的に減ります。(3)本人の所得税は年収160万円までかかりません。学生は原則として勤務先の社会保険(厚生年金・健康保険)の加入対象外のため、106万円の基準は通常あてはまりません。

引越し業者の学割パックは安い?

アート引越センターなど大手の「学割パック」は、通常の単身プランと比べて特典付き(段ボール無料・梱包資材サービス等)になっていることが多く、料金そのものが大幅に安くなるとは限りません。むしろ「複数業者の相見積もり」+「閑散期の日程」の組み合わせの方が安くなることがあります。学生証提示で値引きする業者もあるので、見積もり時に確認してください。

インターネット回線は親に契約してもらうべき?

学生本人名義で契約するのが標準ですが、未成年(18歳未満)の場合は親権者の同意が必要です。光回線(戸建・マンション)は開通工事に2〜4週間かかるため、入居が決まり次第すぐに申し込みます。手続きが面倒なら、工事不要のホームルーター(WiMAX等)やキャリアの学割プランも選択肢です。卒業後すぐ引越す予定なら、解約金の少ないプランを選びましょう。

卒業して実家に戻るときの引越しは?

卒業引越しは2〜3月が繁忙期と重なるため、1月中の早期予約が有効です。在学中に住民票・国保・年金を変更している場合は、転出届を出して実家所在地で転入届を出します。家具家電を実家に持ち帰らず処分する場合は、自治体の粗大ごみ回収(事前予約・有料)やフリマアプリ、不用品回収業者を使い分けます。卒業旅行や就職準備と重なるため、引越し日は前倒しで設定すると安心です。

新居の電気・ガスの開通受付

進学・就職での新居の電気・ガスの開通手配についてご相談いただけます(水道・インターネットはご案内のみ)。担当者より折り返しお電話にてご連絡いたします。

本フォームの対象範囲は、新居の電気・ガスの開通取次と、水道・インターネットの開始手続きのご案内です。旧居の停止・解約手続きは現在ご契約中の各事業者へ直接ご連絡ください。補助金の申請代行・申請相談は承っておりません。

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