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安い引越しのコツ完全版

引越しを安くする答えを先に示すと、「閑散期(11月・1月中旬〜2月上旬)×月中の平日×フリー便×3〜5社の相見積もり×荷物の削減」の組み合わせです。どれか1つでも効果はありますが、引越し料金は時期・日程・荷物量・業者間競争の掛け算で決まるため、組み合わせるほど下がり幅が大きくなり、同じ荷物・同じ距離でも通常料金の50〜60%程度まで圧縮できるケースがあります。

このページは「引越しを安くする方法」の総合ガイドとして、何をどの順番で組み合わせるかを整理します。実額の相場データは引越し費用の相場ガイド、見積もり依頼の細かな手順は見積もりの取り方ガイドに詳しくまとめているので、深掘りしたい項目からたどってください。

施策別の圧縮率早見表

節約の打ち手はたくさんありますが、効き方と手間はバラバラです。着手する前に「どれがどのくらい下がるのか」の全体像をつかんでおくと、自分の状況で優先すべき施策が見えてきます。削減幅はいずれも業界で一般的にいわれる傾向の目安で、業者・エリア・時期によって幅があります。

施策 削減の目安 手間 特に効く人
時期をずらす(繁忙期→閑散期) 30〜50% 3〜4月の引越しに固執しなくてよい人
土日祝→月中の平日 0〜20%(差が開くのは繁忙期・長距離・午前便) 有休を1日確保できる人
午前便→フリー便 15〜30%(条件次第でそれ以上) 引越し当日の予定を空けられる人
3〜5社の相見積もり 業者間で総額に2〜3倍の差が出ることも 全員(最優先)
荷物を減らす(トラックサイズダウン) 1〜3万円規模 中〜大 荷物が多い人・家具の買い替え予定がある人
梱包・開梱を自分で行う 2〜3万円(おまかせプラン比) 荷造りの時間を確保できる人
混載便・帰り便・単身パックの活用 2〜5割(条件が合えば) 単身・長距離・日程に余裕がある人

引越し料金が下がる仕組み

やみくもにコツを積み上げる前に、なぜ安くなるのかを押さえておくと交渉にも強くなります。引越し料金はおおまかに「基礎運賃(トラックの大きさと移動距離)+人件費+オプション料+時期・日程による変動分」で構成されます。基礎運賃は国への届出運賃をベースにするため大幅な値引き余地が小さい一方、変動分と業者間の競争環境には大きな工夫の余地があります。

つまり安くする方向は3つに整理できます。①需要の少ない日時を選んで変動分を下げる、②トラックと作業人員を小さくする(荷物削減・プラン選択)、③業者間競争で見積もり総額そのものを下げる。この後の各セクションは、この3方向を順番に具体化したものです。料金の内訳や世帯別・距離別の実額相場は費用相場ガイドで確認できます。

節約の10原則

引越しを安くする基本を10項目に凝縮しました。上から順に効果が大きく、かつ手間の少ないものを並べています。全部を実行する必要はなく、自分の日程・荷物量で使えるものを組み合わせるのが現実的です。

  1. 繁忙期(3月中旬〜4月上旬)を避ける — 進学・転勤が集中する最繁忙期は通常期の1.5〜2倍。希望日の予約自体が困難で、値引き交渉もほぼ通りません。可能なら3月上旬まで、あるいは4月中旬以降にずらすだけで大きく変わります。
  2. 閑散期(11月・1月中旬〜2月上旬)を狙う — 業者の予約枠に余裕があり、通常期よりさらに5〜10%安くなるうえ値引き余地も最大になります。引越し時期を自分で選べる人にとって最も費用対効果の高い一手です。
  3. 月中(10〜20日)の平日を選ぶ — 賃貸の契約更新に合わせて月末月初へ需要が集中するため、月中の火・水・木は狙い目です。月末月初・週末と比べて10〜20%程度安くなる傾向があります。
  4. フリー便(時間帯おまかせ)を使う — 作業開始時刻を業者に任せる代わりに、午前便より15〜30%程度安くなります。時期や業者によってはさらに下がる例もあります。
  5. 3〜5社の相見積もりを取る — 同じ条件でも最安値と最高値で2〜3倍の差が出ることがあります。1社の言い値で決めないことが節約の大前提。手順は見積もりの取り方を参照してください。
  6. 不要品を事前処分する — トラックサイズが1段階下がれば基本料金ごと下がります。粗大ゴミの自治体収集は予約から収集まで日数がかかるため、引越しが決まったら早めに予約を。
  7. 梱包・開梱は自分で行う — 「らくらくパック」「おまかせパック」は2〜3万円以上の上乗せになります。時間を確保できるなら標準プラン+自力梱包が確実な節約です。
  8. 段ボールを自前で調達する — スーパー・ドラッグストア・ホームセンターで無料譲受できるほか、業者の無料支給分を最大限使う手もあります。梱包資材の集め方は引越し用品ガイドにまとめています。
  9. オプションは別業者に頼む — エアコンの移設や洗濯機の設置は、引越し業者経由より地域の電気工事店へ直接依頼した方が安い場合があります。相場を比べてから決めましょう。
  10. 早期予約の早割を活用する — 2〜3ヶ月前の予約で10〜15%引きになる業者があります。日程が決まっているなら早く動くほど選択肢と割引の両方が増えます。

時期・曜日・時間帯で下げる

引越しの需要は月・曜日・時間帯で大きく波打ち、料金もそれに連動します。実額の相場表は費用相場ガイドに譲り、ここでは「同じ引越しがどれだけ変わるか」を指数と割合で整理します。日程に融通が利く人ほど、このセクションの効果は大きくなります。

月別の料金指数

通常期(5〜8月)の料金を100とした場合の、時期別のおおまかな水準です。ピークの3月中旬〜4月上旬と閑散期では、同じ引越しで倍近い差が付くことがあります。

時期 指数の目安 特徴
3月中旬〜4月上旬 150〜200 進学・転勤が集中する最繁忙期。予約困難で交渉余地はほぼありません。
3月上旬・4月中旬〜下旬 120〜150 ピークの前後。数日〜1週間ずらすだけで1段階下がります。
2月下旬・9月 115〜125 転勤シーズンで需要増。ただし最繁忙期ほどではなく予約は取りやすい水準。
5月〜8月 100(基準) 通常期。梅雨・夏休みで一時的に増えますが、料金は概ね標準水準。
10月・12月 95〜105 概ね標準。12月後半だけは年内に引越したい需要でやや混みます。
11月・1月中旬〜2月上旬 90〜95 閑散期。予約枠に余裕があり、値引き交渉の余地も最大になります。

曜日・六曜による差

同じ月でも、休みに合わせて申し込みが集中する土日祝は平日より高くなりやすい傾向があります。ただし通常期の近距離では差がほとんど出ないこともあり、差が大きく開くのは繁忙期・長距離・午前便が重なるときです。賃貸契約の切り替わる月末月初も混雑します。加えて縁起を担ぐ「大安」は人気が集中して高め、逆に避けられがちな「仏滅」は枠が空きやすく安めという傾向も残っています。日取りを気にしないなら、月中の平日×仏滅は価格面で有利な組み合わせです。平日に休みを取るコツや平日引越しのメリット・デメリットは平日引越しのコツで詳しく解説しています。

時間帯プランによる差

時間帯プラン 料金の傾向 引き換えになる条件
午前便 高め その日のうちに荷解きまで進めやすく人気が集中。割引は付きにくい。
午後便 午前便より1〜2割安 午前の現場が終わってから開始するため、開始時刻が前後する。
フリー便 午前便より1.5〜3割安 開始時刻は当日連絡。夕方開始になると搬入が夜に及ぶ可能性がある。

まとめると、価格面での最適解は「11月か1月中旬〜2月上旬の、月中の平日、仏滅、フリー便」です。ここまで揃えられなくても、繁忙期を外す・土日を外す・午前便をやめる、の3つはそれぞれ独立して効きます。日程の柔軟性は後述の値引き交渉でもそのまま交渉カードになります。

3〜4月にしか引越せない場合の下げ方

進学・就職・転勤では、繁忙期のど真ん中に引越すしかないケースも多いはずです。その場合でも、繁忙期の内側で料金差を作る方法は残っています。ピークは3月下旬〜4月第1週の土日に集中するため、同じ3〜4月でも3月上旬・中旬の平日や4月中旬以降を選べれば指数で1〜2段階下がります。加えて繁忙期は各社の空き枠が日単位で埋まっていくので、1〜2ヶ月前の早期予約が通常期以上に効きます。直前になるほど「空いている業者から選ぶ」のではなく「空いている業者しか選べない」状態になり、比較による節約が構造的に不可能になるからです。

もう1つ、繁忙期こそ荷物削減の効果が跳ね上がります。料金水準が1.5〜2倍になっている時期は、トラックサイズを1段階下げたときの差額も1.5〜2倍になる理屈です。単身なら荷物をコンテナに収めて単身パックの枠を確保する、家族なら大型家具の買い替えを新居側に寄せる、といった「運ぶ量を減らす」打ち手を最優先で検討してください。

相見積もりで業者間競争をつくる

時期の調整と並ぶ節約の二本柱が相見積もりです。引越し料金には定価がなく、同じ条件でも会社によって総額が2〜3倍違うことは珍しくありません。トラックの空き状況が会社ごとに違う以上、「自社のトラックが空いている日」の会社は安く出せて、埋まっている会社は高く出さざるを得ないからです。1社の言い値で決めた時点で、この差額を取り逃がします。

安さに直結する要点は4つあります。

  1. 3〜5社に同じ条件で依頼する — 荷物リスト・日程・建物条件(階数・エレベーター有無)を揃えて伝えないと、金額を横並びで比較できません。
  2. 先に概算の当たりを付ける — 自分の条件のおおよその相場を知らないと、出てきた金額が高いのか安いのか判断できません。引越し費用シミュレーターで目安を計算してから依頼すると、交渉の基準が持てます。
  3. 「基本料金」ではなく「総額」で比べる — 段ボール代・養生費・オプションの扱いが会社ごとに違うため、見積書は総額と作業条件のセットで比較します。
  4. 断る会社にも早めに連絡する — 各社は成約の可否を見ながら配車を調整しています。断りを引き延ばすと再交渉の電話が増えるだけなので、決めたら他社へすぐ連絡を。

一括見積もりサイトの仕組みと選び方、営業電話を最小限にする方法、訪問見積もり当日の流れ、見積書で確認すべき10項目といった実務の詳細は見積もりの取り方ガイドで網羅しています。安くしたいなら、見積もりの取り方そのものが最大の武器になります。

値引き交渉の考え方と現実的な期待値

交渉というと「粘って値切る」イメージがありますが、実際に効くのは「業者が値下げしやすい条件をこちらから差し出す」進め方です。業者にとっての値下げ理由を作れば、担当者も社内で承認を取りやすくなります。

  • 他社の見積もり金額を具体的に示す — 「A社は◯円だった。この金額に近づくならお願いしたい」と目標を明確に伝える
  • 日程の柔軟性を見せる — 「そちらのトラックが空いている日に合わせられる」は業者側に最も歓迎される条件
  • 午前指定をフリー便に自分から変更する — 業者の配車効率が上がるぶん、値下げの原資になる
  • 梱包を自分で行うプランに変える・段ボールを自前調達する — 人件費と資材費を削る提案
  • 即決を求められたら、総額と作業条件を書面で確認してから — 標準引越運送約款では見積もり後のキャンセル料は3日前まで発生しません。焦って口頭で決めず、見積書の確認項目を先に押さえましょう

期待値の相場観としては、通常期で10〜20%、繁忙期で5〜10%程度が現実的なラインです。繁忙期は黙っていても予約が埋まるため、交渉の効きは鈍くなります。値引きが取れなくても落ち込む必要はありません。前セクションまでの時期・日程・便種の調整は交渉と違って相手の裁量に依存しないため、確実に効く節約はそちらが先です。なお、過度な値引き要求は当日の作業品質やサービスの柔軟性に響くことがあるので、目標額に達したら深追いしないのが得策です。

交渉の前に割引メニューを確認する

値引き交渉より先に、業者が公式に用意している割引メニューを確認しておくと取りこぼしがありません。学生・新社会人向けの学割プラン、Web申込限定の割引、2〜3ヶ月前予約の早割、期間限定のキャンペーンなど、申告すれば適用されるものは交渉不要の「確定した値引き」です。単身の進学引越しなら学割と単身パックの比較、リピート利用なら再利用割引の有無も見積もり時に聞いてみてください。適用条件(学生証の提示・Web完結・予約期限など)だけ確認しておけば、交渉はそのぶん上乗せの位置づけになります。

混載便・帰り便・フリー便の仕組み

通常の引越しは1件のためにトラック1台を仕立てる「チャーター便」ですが、トラックの空きスペースや空き時間を活用する便種を選ぶと、同じ荷物でも大きく安くなります。何と引き換えに安くなるのかを理解して選ぶのがポイントです。

便種 仕組み 割引の目安 引き換えになる条件 向くケース
混載便 同じ方面へ運ぶ複数世帯の荷物を1台のトラックに積み合わせる 2〜5割程度 到着まで数日かかる。日時指定が難しく、積み替えで荷扱い回数が増える 長距離×荷物少なめ×到着を急がない
帰り便 長距離輸送を終えたトラックの帰路の空きを使う 3〜5割程度になる例も 日程がトラックの都合次第で、希望日に確保できる保証がない 日程を業者側に全面的に合わせられる長距離
フリー便 作業開始時刻を業者に一任し、配車の隙間に組み込んでもらう 1.5〜3割程度 開始時刻が当日まで確定しない。夕方開始で搬入が夜になることも 近距離×当日の予定を空けられる人

帰り便や混載便は公式メニューとして掲げていない業者も多く、見積もりの際に「混載や帰り便で安くなる日程はありますか」と一言聞くのが早道です。あわせて、荷物の補償(運送保険)の扱いが通常便と同じかどうかも確認しておくと安心して使えます。

単身パックはどこで得になるか

単身で荷物が少ないなら、規格化されたコンテナに荷物を積む「単身パック」が有力候補です。コンテナ1個あたり3〜5万円程度の固定料金で、段ボール15〜20箱+小型冷蔵庫・洗濯機・布団程度が収まる設計になっています。トラックを仕立てないぶん、荷物の少ない人には通常便より割安です。

損益分岐の考え方は次の3行に集約できます。

  • 荷物がコンテナ1個に収まる → 単身パックが有利になりやすい
  • ベッド・ソファ・大型冷蔵庫がある → コンテナに入らないため通常便が前提
  • コンテナ2個(6〜10万円)になりそう → 通常便と金額が逆転することがあるため、双方の見積もりを取って比較する

日通・ヤマトなど主要業者のコンテナサイズ・料金・対応エリアの比較、収納量の具体的な目安、向く人・向かない人の判定は単身パックの選び方ガイドにまとめています。単身引越し全体の段取りは単身引越しガイドが起点です。

自力引越し・宅配便・大型家具だけ依頼の使いどころ

「業者に頼まない」「一部だけ頼む」という選択肢も、条件が合えば大きな節約になります。ただし自力引越しは見た目の安さと実際の総額が乖離しやすい領域でもあるため、コストの内訳とリスクをセットで比較してから判断してください。

レンタカー自力引越しの実際のコスト

軽トラック〜2tトラックのレンタルは1日あたり1万〜1.5万円程度が目安で、ここにガソリン代、保険(免責補償)、毛布や台車などの資材費が乗ります。片道乗り捨てにする場合は乗り捨て料金も加算されます。さらに大型家具を運ぶなら人手が必要になり、手伝いへの謝礼や食事代も実質的なコストです。合計すると2〜3万円台に達することが多く、閑散期のフリー便や赤帽の料金と大差なくなるケースが少なくありません。

自力が明確に有利なのは「近距離×荷物が軽トラ1台分×大型家具なし×人手が確保できる」場合です。逆に冷蔵庫・洗濯機・ベッドがあるなら、階段の上げ下ろしでの破損・けが・壁床の傷(賃貸なら原状回復費用に直結)というリスク側が重くなります。プロに頼めば運送保険での補償対象ですが、自力の破損は全額自己負担です。

宅配便で送れる荷物の範囲

荷物が段ボール数箱に収まるなら、引越し業者を使わず宅配便で送るのが最安になることがあります。通常の宅配便は3辺合計160〜200cm・25〜30kg程度までのサイズ制限があり、1箱あたり1,500〜3,000円程度(サイズ・距離による)が目安です。5箱送っても1万円前後で収まる計算で、実家からの初めての一人暮らしや家具家電付き物件への転居と相性の良い方法です。布団は布団袋対応の宅配サービス、パソコンは精密機器向けの梱包で送るなど、品目ごとの使い分けだけ注意してください。

大型家具・家電だけ業者に依頼する

「段ボールは宅配便か自家用車、冷蔵庫・洗濯機・ベッドだけ業者」という組み合わせは、自力の安さとプロの補償を両取りできる折衷案です。大型品1〜2点の輸送は、ヤマトホームコンビニエンスの「らくらく家財宅急便」のような家財単品輸送サービスや、赤帽の軽トラ便が候補になります。全部を業者に頼む場合の半額前後に収まることもあり、荷物構成によっては最有力の選択肢です。単品輸送は距離とサイズで料金が決まるため、通常の引越しプランとの比較見積もりを忘れずに。

荷物を減らして基本料金ごと下げる

ここまでの施策が「同じ荷物をいかに安く運ぶか」だったのに対し、荷物の削減は「運ぶ量そのものを減らす」アプローチです。引越し料金はトラックサイズと作業人員でベースが決まるため、2tショートが軽トラで済むようになれば基本料金ごと1〜3万円規模で下がります。加えて、不要品を売却できれば収入にもなり、効果が二重に働きます。

不用品処分の手段別コスト

手段 費用の目安 特徴・注意点
自治体の粗大ゴミ収集 1品あたり数百円〜3,000円程度 最安の処分手段。ただし予約から収集まで1〜2週間以上かかることがあり、3〜4月は枠が埋まりやすい。引越し日から逆算して早めに予約する。
家電リサイクル券(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機) リサイクル料金990円〜5,000円台+収集運搬料 家電リサイクル法の対象4品目は粗大ゴミに出せない。買い替え時は販売店の引取、処分のみなら自治体案内の収集業者か指定引取場所への持ち込みで対応する。
リサイクルショップ・出張買取 費用ゼロ〜収入になる可能性 製造から年数の経った家電は値が付きにくい。単品より複数まとめての査定が有利。
フリマアプリ(メルカリ・ジモティー等) 収入になる(メルカリ等は販売手数料10%程度+送料、ジモティーは手渡し中心で手数料なしが基本) 高く売れる反面、売れるまで時間がかかる。引越し2〜3週間前を出品の締め切りにし、売れ残りは他の手段へ切り替える。
不用品回収業者 軽トラ積み放題1.5〜3万円程度 分別不要で早い。一般廃棄物収集運搬業の許可(または自治体の委託)があるかを確認する。「無料回収」をうたう街宣車やチラシには、回収後の高額請求や不法投棄のトラブル事例があるため利用しない。
引越し業者の引取オプション 業者により有償引取・買取 手間は最小だが割高になりがちで、対応品目も限られる。他の手段で処分しきれなかった分の最終手段と考える。

処分は「売れるものはフリマ・買取へ、売れないものは自治体へ、間に合わないものだけ回収業者へ」の順で振り分けると、コストを抑えつつ引越し日に間に合わせやすくなります。段ボールや梱包資材の無料調達は引越し用品ガイドを参照してください。

オプション料金も見直す

見積書のオプション欄は、荷物と同じく削れる余地の大きい項目です。エアコンの移設は業者経由だと1台あたり1〜2万円台が目安で、配管の延長やガス補充が加わるとさらに上がります。地域の電気工事店へ直接頼んだ場合の金額と比べてから決めると差額が見えます。ハンガーボックスや布団袋は無料貸出・無料支給の範囲を先に確認し、有料資材の購入は最小限に。ピアノや金庫など特殊品の輸送は引越し業者経由より専門業者への直接依頼が安いこともあります。オプションを外した分だけ見積もり総額の比較もしやすくなるので、相見積もりの前に「業者に頼む範囲」を確定させておくのが理想です。

節約パターン別の実例

ここまでの施策を実際に組み合わせると、どの水準まで下がるのか。世帯規模・距離別に現実的な到達ラインを示します。金額はいずれも施策を組み合わせた場合の目安です。

単身・最安パターン(2〜3万円台)

  • 条件: 同一市区町村内15km以内・段ボール10箱・閑散期の月中平日・午後便かフリー便
  • 業者: 赤帽 or レンタカー自力(軽トラ)
  • 追加節約: スーパーで段ボール無料譲受、メルカリで不要品売却
  • 総額目安: 2〜3万円

単身・標準パターン(4〜5万円台)

  • 条件: 同一県内50km以内・段ボール15〜20箱・通常期の月中平日
  • 業者: 単身パック(日通・ヤマト等)かフリー便の通常プラン
  • 追加節約: 3社相見積もり、コンテナに収まるよう不要品を事前処分
  • 総額目安: 4〜5万円

夫婦・カップル2人パターン(5〜9万円台)

  • 条件: 同一県内50km以内・2人分の家財・通常期の月中平日・フリー便
  • 業者: 中堅・地域業者を含めた3〜5社の相見積もり
  • 追加節約: 梱包は自分たちで、片方の旧居家具は処分か買い替えに寄せて2tショートに収める
  • 総額目安: 5〜9万円

ファミリー・節約パターン(6〜10万円台)

  • 条件: 同一市区町村内・3人ファミリー・閑散期の月中平日
  • 業者: 大手の標準プラン or 中堅・地域業者を含めた3〜5社比較
  • 追加節約: 梱包は自分で、エアコン移設は電気工事店へ直接依頼、大型家具は買い替え検討
  • 総額目安: 6〜10万円

長距離・節約パターン(5〜9万円台)

  • 条件: 単身・他県500km以上・通常期の月中平日(通常期の相場は荷物量により6〜13万円程度)
  • 業者: 単身パック複数個 or 混載便・帰り便の活用
  • 追加節約: 早割の2ヶ月前予約、到着日に幅を持たせて混載便の割引を引き出す
  • 総額目安: 5〜9万円(荷物少なめなら5〜7万円、多めでも7〜9万円が目標ライン)

引越し料金だけでなく新生活の初期コスト全体を下げる

引越しで実際に出ていくお金は業者代だけではありません。賃貸の初期費用、家具家電の購入費、ライフラインの契約・工事関係まで含めると、業者代の2〜4倍の総額になることもあります。業者代を1万円削る努力と並行して、総額側の大きな項目にも目を向けると、節約のインパクトはさらに大きくなります。総額の内訳は費用相場ガイドの総額目安で整理しています。

賃貸初期費用

  • フリーレント物件(家賃1〜2ヶ月無料)を選ぶ — 引越し月の二重家賃も回避しやすい
  • 敷金礼金ゼロ物件・仲介手数料半額の物件やキャンペーンを狙う
  • UR都市機構・公社住宅は仲介手数料・礼金・更新料・保証人が不要
  • 家賃保証会社の費用が無料になる物件を選ぶ
  • 自治体の引越し支援(結婚新生活支援事業など)の対象か確認する — 制度の探し方は引越し補助金ガイド

家具家電

  • 中古サイト(メルカリ・ジモティー)で初期費用を圧縮する
  • 家電サブスク(CLAS・subsclife等)で初期投資を抑える選択肢もある
  • 大型家具は「運ぶより新居で買い替え」の総額比較をする — 長距離ほど買い替えが有利になりやすい
  • 家電量販店の引越しキャンペーン(5〜10%引き)や旧居近隣での譲渡を活用する

ライフライン開通で損をしないコツ

新居の電気・ガス・水道・インターネットは「とりあえず旧居と同じ会社で継続」と流してしまいがちですが、引越しは契約を見直せる数少ないタイミングです。どうせ開通手続きが必要なら、切り替えと同時にやってしまう方が手間は増えません。

  • 電気 — 新電力への切り替えを引越しと同時に行えば、手続きが1回で済みます。契約特典やポイント還元を設ける会社もあります。会社ごとの違いは電力会社の比較ガイドで確認できます
  • 電気・ガスのセット割 — 都市ガスエリアでは電気とガスをまとめて契約できる会社があり、割引に加えて請求・問い合わせ窓口も1本化できます
  • インターネット — 新規契約のキャッシュバック(2〜5万円程度)や工事費実質無料のキャンペーンを設ける回線が多くあります。受取時期・オプション加入条件・最低利用期間を確認したうえで、ネット回線の選び方から物件に合う回線を絞り込みましょう
  • 開通日の設定 — 入居日に間に合わないと初日から電気・水道が使えません。節約とあわせて、申し込み期限の管理も忘れずに

こうした比較と申し込みを、引越し準備と並行して窓口ごとに1件ずつ進めるのは意外な手間です。当サイトでは、新居の電気・ガス・水道・インターネットの開通手配(取次)を電話1本でまとめて相談できます。なお旧居の停止・解約は取次の対象外のため、現在ご契約中の各事業者へ直接ご連絡ください。

節約しすぎると損するポイント

最後に、安さだけを追うと総額でかえって高くつくパターンを押さえておきます。節約は「補償と品質を保ったまま無駄を削る」のが原則で、次の5つは削ってはいけない側です。

  • 無許可の格安業者 — 引越しの運送には貨物自動車運送事業の許可(赤帽などの軽貨物運送は届出)が必要です。相場から極端に外れた激安で、許可番号や約款の説明を出さない業者は、荷物の破損・紛失時に補償を受けられない恐れがあります。見分け方のチェックリストは引越し業者の選び方にまとめています
  • 友人手伝いの自力引越し — 家具家電を破損した場合の責任の所在が曖昧になり、謝礼・食事代を含めると意外に安くならないことも。人間関係への影響も含めて冷静に比較を
  • 過度な値引き要求 — 目標額に達した後も交渉を続けると、当日の作業品質やスタッフの柔軟な対応に影響することがあります
  • 段ボールの極端な節約 — 強度不足の箱に書籍や食器を詰めると破損リスクが上がります。重量物は小さく丈夫な箱が鉄則です
  • 養生の省略 — 自力引越しで壁・床を傷つけると、賃貸の退去時に原状回復費用として跳ね返ります。退去費用の考え方は退去手続きガイドを参照してください

よくある質問

引越しを最も安くする方法は?

①繁忙期(3月中旬〜4月上旬)を避け閑散期(11月・1月中旬〜2月上旬)を選ぶ、②月中の平日(火水木)を選ぶ、③フリー便(時間帯おまかせ)を使う、④3〜5社の相見積もりで業者間競争を生む、⑤不要品を事前処分してトラックサイズを下げる、⑥梱包・開梱を自分で行う、⑦エアコン・洗濯機等のオプションは別業者で安く依頼。これらの組み合わせで通常料金の50〜60%程度まで圧縮できるケースがあります。

単身で2万円台の引越しは可能?

近距離(同一市区町村内・15km以内)+ 荷物少なめ(段ボール10箱以下)+ レンタカー自力 or 赤帽 + 平日日中の組み合わせで2〜3万円台が狙えます。荷物量が多い場合や長距離では難しいものの、初めての一人暮らしなど荷物が少ないケースなら十分現実的な価格帯です。

ファミリーで5万円台は無理?

同一市区町村内・近距離・閑散期(11月・1月中旬〜2月上旬)・月中平日・フリー便・3社相見積もりの組み合わせで、3人ファミリーなら6〜10万円に収まるのが現実的なラインです。荷物を大きく減らせて条件がすべて噛み合えば5万円台後半まで下がるケースもあります。繁忙期を完全に避けるだけでも通常料金の6割程度まで下がることがあります。

一括見積もりサイトは本当に安くなる?

業者間競争が生まれるため安くなる傾向はあります。ただし申込み直後に営業電話が集中しやすいというデメリットも。電話番号の入力が任意のサイトや概算比較に対応するサイトを選ぶ、一括サイト1回+気になる2〜3社への直接依頼を組み合わせる、といった使い方がバランスの良い方法です。

値引き交渉のコツは?

①他社の見積もり金額を具体的に提示する(最安値+1万円程度の目標を伝える)、②引越し日を業者の閑散日に合わせる柔軟性を見せる、③午前指定をフリー便に変更する、④梱包を自分で行うプランに変える、⑤段ボールを自前調達する。通常期で10〜20%、繁忙期でも5〜10%程度の値引きが現実的な期待値です。

不要品処分も含めた総額で安くするには?

①フリマアプリ(メルカリ・ジモティー)で売却して収入に変える、②エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機は家電リサイクル券で規定通り処分(リサイクル料金は品目・メーカーで990円〜5,000円台+収集運搬料)、③粗大ゴミは自治体予約(1品数百円〜3,000円程度)、④不用品回収業者(軽トラ1台1.5〜3万円程度)は分別不要で時間を節約できます。引越し業者の不用品引取オプションは割高(1.5〜2倍)になりがちです。

引越し費用以外で節約できる項目は?

①賃貸初期費用: フリーレント物件選び、敷金礼金ゼロ物件、仲介手数料半額キャンペーン、②家具家電: 中古サイト・サブスク・引越し業者の不要品譲渡、③ライフライン: 光回線の新規キャンペーン(2〜5万円程度のキャッシュバック)、新電力の契約特典や電気・ガスのセット割、④梱包資材: 業者支給を最大活用+スーパーで段ボール無料譲受。自治体によっては結婚新生活支援などの引越し補助金もあります。

3月・4月の繁忙期しか引越せない場合は?

ピークの3月下旬〜4月第1週の土日を外し、3月上旬・中旬の平日や4月中旬以降を選ぶだけでも1〜2段階下がります。繁忙期は空き枠が日単位で埋まるため1〜2ヶ月前の早期予約が通常期以上に有効で、料金水準が高い時期ほどトラックサイズを下げる荷物削減の差額も大きくなります。フリー便+平日+荷物削減の3点セットが繁忙期の基本戦略です。

宅配便だけで引越しできる?

荷物が段ボール数箱に収まるなら可能です。通常の宅配便は3辺合計160〜200cm・25〜30kg程度が上限で、1箱1,500〜3,000円程度(サイズ・距離による)。5箱でも1万円前後に収まる計算です。冷蔵庫・洗濯機・ベッドなど大型品がある場合は、家財単品輸送サービスや赤帽の軽トラ便を組み合わせる方法があります。

本当に最安なのはどんなケース?

①11月か1月中旬〜2月上旬の月中平日(火水木)、②同一市区町村内・15km以内、③単身・荷物少なめ(段ボール10箱以下)、④赤帽軽トラ便、⑤フリー便、⑥3〜5社相見積もりで最安値選択、⑦梱包は自分で、⑧不要品は事前処分、の条件を揃えると単身で2〜3万円が狙えます。荷物が多い場合でも、閑散期の月中平日なら通常便で5〜7万円程度に収まるケースがあります。

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